はみだしもの雑記〈やわらぎ 〉

迷惑かけたらごめんなさい。

視界良好・・レポートありがとう

前回の「骨折すると関節が増えるよ?」にコメントを頂きましたが、文字数制限でコメント欄に載らない為、記事として掲載して下さいとの事。
私の記事より数段読みやすい?!のは気のせいということにして・・これまで体験談のような宣伝記事(注・ギャラは払っていません)は内気な私が載せる事は有り得なかったのですが、本人の 是非とも!!! という要望によりまして・・?!
まあ、打撲がどうして怖いのか?について話す良いネタになるので、先ずは読んでみてください。解説はその後で。
 
 
「骨折の経過について(平成2510月末)
今回の骨折は人生で3回目。一番歳がいってからの骨折が一番経過が良く治りが早い、という不思議。
でも、これは不思議でも何でもない。
私の「身体の扱い方」は、先生の整体に出会うまでは「何かあったら速攻病院へ!医者に全権委任、後はヨロシク!」「不都合な症状が現れたら反射的に薬!飲むだけ飲んで、後は忘れちゃえ!」だった。
でも、整体を平均して月3回ペースで受けるようになり、身体の扱い方も、意識の持ち方も大きく変わっていった。この9年間、歯医者以外は医者にかかったことが無い。薬も漢方以外を飲んだことも無い。何かあったら出来るだけ身体に耳を澄ます。でも、自分ではわからなくて定期的に伺う整体のときに先生の助けを借りながら耳を澄ます。それでもやっぱり私にはわからないことの方がずっと多かった。
 
今回の骨折は、椅子に座って足を長時間組んでパソコン仕事をし、左足が痺れて無感覚になっていたところで立とうとしてスリッパが床に引っかかり、足の裏が半分に畳まれたようになったところに自分が乗っかって全体重をかけ、そのまま床に倒れた。
以前ならここで速攻病院!…でも、今回は速攻整体師に電話!
「先ずは、とっとと帰宅。家に着いたら、タオルに包んでレンジでチンした小豆を痛むところに40分間当てるよう言われた。小豆が冷えたらチンし直して兎に角40分間当て続けろ、と。
怪我から1時間半後に家に到着。この時点でもう左足は痛くて地面に着けなくなっていた。直ぐに言われたとおりにする。左足首から下の感覚はもう何が何やらわからない。兎に角捻ったところがズキズキ痛む。
タオルに包まれチンされた小豆を当てるとじんわりと何とも気持ちよく、身体にものすごく良いのを頭ではなく身体が感じる。どんどんほぐれてくる感覚。
40分が経つ頃には大分痛みも楽になっていた。
暫く時間を置いて、また足がズキズキしたら小豆温湿布を繰り返す。
その晩は痛みも無くぐっすり眠ることが出来た。
翌朝、足に目立った腫れやない出血は見られなかったものの、床に左足を着くと激痛が走る。整形外科でレントゲンを撮ってもらうと、左足小指の付け根が綺麗に折れていた。
ギブスをはめてもらい、翌日もう一度様子を診せに来るよう言われる。
この日、骨折後1回目の整体。ギブスに覆われていて仮井先生は骨折部位に直接触れなかったが、頭と目を愉気。小豆湿布を当てたときのように痛みが引いていくのを感じる。
 
翌日も腫れも内出血も殆どみられない為、整形外科医に驚かれる。
 
3日後、2度目の整体。
今度はギブスが脱着可能なタイプに替わっていたので、ギブスを外して先生が足を直接触っての整体。
これが、凄かった。
先生が足を軽く持ち上げ、ゆっくりと少しずつ角度を変えていくと、まず、筋肉の断裂しているところが繫がっていき、筋肉や腱の伸びたところが元の長さに戻り、縮んでいるところがゆっくりと伸びていくのがわかる。そして、それが子宮にも及んで、子宮の中に引っかき傷のように赤い筋が出ていたのがどんどん消えていく。「へー、子宮って筋肉なんだー。」と、このとき初めて知った。「そう言えば昨夜から不正出血があったのは、骨折で子宮にも影響が出ていたってことなのかー。」と意外な発見に驚いたり。
筋肉の修復が終わると、今度は、足の指先→踵→踝→膝→大天子→股関節、と、関節の狂いを仮井先生は整えていく。「そうかー、捻って転んだとき、関節も狂ったのかー。」と、ここで本人の私は初めて知る。
足先から股関節まで下から上に一つずつ関節が正しい位置に戻っていき、最後に何故か鎖骨が整って整体が終わる。終わった時にはギブスが無くても歩けるほど脚の状態が変わっていて、折れた部分にいたっては痛みも無い。
 
骨折から9日目、状態チェックの為、整形外科へ。医者びっくり!
「すごいねー。いやー、ものすっごい治りの良さ、速さだねー!いや、本当にすごいねー。
     ・・若くないのにねー。」(殴!)
 
3回目の整体では、いきなり15年前の肩の骨折が出てくる。今回の足を整えてもらっているはずなのに…。でも、結局は肩の骨折が消えると、足が楽になっている。不思議。
 
骨折から10日目には松葉杖いらずになり、ギブスは骨折から12日目に取れ(邪魔なので勝手に取った。)、18日目には低めとはいえヒールのある靴を履いて立ち仕事のバイトをこなし、骨折から22日目には太極拳教室で楽しく稽古。
 稽古中に、ふと、23年前に骨折した左手首がズキンズキンと痛み出しているのを感じる。今度はこれ??
でも、過去の骨折は、どれも折れるなり医者へ行き、ガッツリ固定され、3週間は動かさないように、という言いつけをしっかり守った結果、後々まで周囲の筋肉が縮み、時折古傷が痛むという結果になっていたので、今回の骨折を機に、こんなに昔のダメージまで処理することができるのか、と思うと、整体と身体の賢さに、また感動。
 
整体の威力と、コンスタントに整体を受け続けてきた身体の底力を見た思い。感動。。。
そして、あの、筋肉と関節がどんどん修復されていくのを鮮明に実感できたのは忘れられない体験でした。
本当にありがとうございました。」
 
メールありがとうございました。
このように打撲は過去の打撲と結びつくので、それらにアプローチするチャンスにもなれば、逆にほっとけば、結びつき方によっては後々重い病状を発症することもあります。
例えばある主婦が旦那さんの影響から手指の骨を骨折しました。それによって頭痛の元になっていた頭部のエネルギー過多を解消しましたが、その骨折によってあちこちの歪みを残し、身体を鈍くすることによって旦那さんからのストレスに対しても鈍感な状態を作りました。数年経って鈍くてもストレスは蓄積していきますから、何かのきっかけで決壊した時、膨大なエネルギーが自分の身体か旦那さんを襲うことになるでしょう。
それが大病を患うのか、離婚になるのか、事故の元になるのか知れませんけど、この前見たあるお婆さんは穏やかな家庭の良き主婦らしいのですが「くたばれこのジジィー!!}と腰痛の腰の中で叫んでいました。。
もちろん本人無自覚ですけど。。
 
結局、状況が整っていれば骨折一つにも身体全体で整っていく方向、状況が整っていなければ問題を抱えていく方向、と分かれてしまいます。
薬を使っていれば経路が見えにくくて中々思うように経過が良くならないし、何かあったら即、身体が回復に向かうような視界良好状態になれば、やっとこちらとしても整体らしくなったねと言えるわけです。
 
後頭部の打撲など、整体ではその日お風呂に入ってはいけないという鉄則があります。
後頭部だけは速攻で致命傷になる恐れがあるからですが、普通の打撲と火傷は広範囲にしぶといダメージを残します。
それが今日明日の痛みではなく、数年、数十年経ってから思いもよらない症状になるところに怖さがあるという事だけは知っておいてください。