第二次大戦辺りに生まれた、僕の親達世代(つまり高齢者)の会話は、病院に通っている数が多いほど偉くて、薬の消費量が多いほど不安が無いらしい。
しかし、死んだら負け、と言う変な競争心はある。
それ自体は生きるモチベーションとして、大多数のお年寄りを支えているのだから、ありがたいことで、こちらもそうなんだねぇ、と話しを聞いている。
実家に帰って、母に土産を渡しながら話していると、口中に違和感が生まれてきた。
何だろう、とティッシュに出すと結構な出血。
心配させてはいけないと思って隠したのだけど、「ちょっと血圧計の使い方が分からなくて見て欲しい」と母が新しい血圧計を持って来た。
いや、分かるわけないでしょ、と言いながら自分の血圧を測ってみると、上が206。
こんなのあてにならねぇなぁ。
と呟きながら、ふっと気がついた。
今、薬は何を飲みよる?と母に聞く。
「降圧剤とか3つくらい、、それから血液サラサラ薬・・」
「この前、脳梗塞やったんよ」
と白状する。
ちょっと薬見せて、と言い薬袋を見るとリクシアナOD錠(エドキサバントシル酸塩口腔内崩壊錠)ともう一つ口腔内崩壊錠がある。
恐ろしい名前だわ、、
その名の通り副作用には口腔内出血がある。
そのリスクを犯して血液がサラサラになれば、血管は拡縮運動と関係無しに血圧を上げるので、降圧剤に胃腸薬などもセットで飲まないとならない。
母と話しをしただけで、僕は副作用を貰った形だけど、自分の身体で一番反応しているのが肘の血液の質を調整する場所。
ここは上肢第五と呼ぶ場所なのだけど、ここが異化感覚を主張している。
そもはも血液異常を起こす薬なんだから、それを副作用と言うのか?って話しになるのだけど、その異常を医療が選択した理由は、血管が運動不足で弾力がないから中を通る血液を通りよくさせましょう、と言う発想?
これは、身体にしてみれば血管が鈍くなったからなんとかせにゃならん、と思っていたら血までおかしくさせられて、出血がやばいぜ!と思ったら血圧下がって狭心症発動するしか無いZ!
と言うわけで大混乱。
なるほど、人は退屈が一番辛い。
だからこう言う事に付き合うんだな。。
とか思いながら脊椎行気法で、あちこちの異化感を整理、同化しながら除夜の鐘を聴く。
思えば思うほど大変な事なのだけど、不自然な物が身体に入れば、その人は何処か不自然になっている。
家族が皆んな不自然ならどうでも良いけれど、別の人間は当然影響を受ける。
それが自分のものでは無いとは分からないから、病院に行ってまた不自然が一つ増える。
その不自然が増殖する一方で、国の医療は栄えてきたし、税金を上げる口実も作られてきた。
この世界は「個」でいると言うことが出来ない。
人の身体はそう作られているのだけど、人の知性はそこを見ないように出来ている。
もし知性が真実を見れば、悪人と言う個人はいなくなってしまう。
それはやっぱり、知性にとって退屈なのだ。
このような世界を仙椎二番の世界に観るのだけど、この仙椎二番繋がりで話すと例えば完全に破壊してしまった文化に「出産の風景」がある。
ぼくの息子は、ありがたいことに母方の実家で産ませてもらった。
彼はインフルになっても、産まれた家に泊まれば二、三日で落ち着く。
で、安心して自分のアパートに戻ればまた具合が悪くなる。
身体教育研究所のD先生は、人間は生まれたところでのみ仙椎二番が整うと言う事を発見されたけど、確かにその通りで現実はちょっと衝撃的事実を示している。
仙椎二番と言うのは普通の整体で炎症や関節の急所として用いられる。
つまり、実家で生まれていれば炎症反応が狂わない。
これがどれほど生きるのに有利か、お分かりだろうか?
炎症の伴う不具合、病を数えてみれば、現代病の過半数、もしかしたら八割を占めるかもしれない。
もし実家の先祖代々の土地で出産すると言う文化が残っていたなら、病の八割は無かったかも知れない。
彼らは添加物を好まないし、砂糖の多いものも好まない。感性が身体に対して素直でとにかく強い。
今の日本を立て直すのは簡単で、皆んなが自宅で産めばいい。(無理なのはわかってます)
まぁ妄想はそれくらいにして、僕自身が年末年始にかけて面白いなと納得したのもこの仙椎二番に関係する。
年末、足首が炎症を起こして歩くのが困難だったのだけど、酷い時はとにかく冷える。寒くてしょうがないし、熱も出る。
そこでよく見てみると、冷えが足首周辺に集まっている。
秋は12月半ばにかけてリンパや水が大きく影響する。勿論乾燥してくるから、二月に向けて水分自体必要なのだけど、どうも炎症周りの冷えはそれとは違う。
それで、睾丸と眼球に冷えを送ると素直に移動する。
身体の中では、睾丸、卵巣、眼球は冷えていないとならないのだけど、その冷えが移動したら身体は〈異常感〉としてその冷えを捉える。
つまり実際は身体に炎症が起きると冷やす為に睾丸や卵巣の冷えが駆けつけるのだとわかる。
ところがよく見ると、炎症の周りに冷えは集まっているのに、炎症本体に当たらない。
炎症が拡がるのを防いでいるのかな?
と思ってじっと集注していると、炎症箇所の中が空洞状に膨らみ、冷えの粒子がその中心に吸い込まれていく。
それが終わると炎症による腫れも治っていた。
基本的に手を出して良い異常もあれば、出さない方が良い異常もある。
でも、たいてい頭より身体の方が賢いので、手を出す必要は無い。
ただ興味深く集注して観る、と言う事をすれば良いだけなのだ。
例えば身体の賢さはすごくて、コロナ前にはコロナと同じ症状の風邪が流行っていた。
身体は流行を先取りして免疫を用意しようとする。
これも自己免疫の働きの一つで、人類が長い年月をかけて獲得した能力であると共に、ウイルスや細菌を我々の科学が考える程度の時空間認識で捉えない方が良い事も意味する。
現在、人の免疫は自己免疫が破壊されて薬物免疫主体になりつつある。
言ってみれば、人類史上最弱な免疫に向かっていると言えるだろう。
ワクチンも打とうが打つまいが、影響し合うのが人間なんだから流れは変わらない。
最近もいろいろ流行っているけど、それは単に免疫力が弱くなったから流行っている病なのか?それとも〈先取りした〉この次の病なのか?判別出来るだろうか?